聖書を毎日3章ずつ読めば、1800(上下2段なので実質3600)頁の大きな書物も、一年間で通読できます。
私の周りでも、クリスチャンになって一度も聖書を通読したことがなかったけれども、全聖書通読で幸いを体験し、恵まれて安定した生活を過ごす方が多くなり、牧師として喜んでおります。
信仰生活の五原則は、聖書を読み、イエス・キリストのお名前によって祈り、規則正しく礼拝を守り、救いの喜びを証し、献金をささげることです。それを実行することにより、恵まれた信仰生活を生きることができます。
教会に導かれた30代の男性は、糖尿病で体調も悪く長年浮浪者のような生活をしていました。イエス・キリストをアーメンと信じ受け入れ、洗礼を受けてクリスチャンとして礼拝に休まず出席し、聖書を規則正しく読み、デボーション・ダイアリーに教えられた聖書のことばを毎日書き込み続けました。
特に、イエス・キリストのお名前によってお祈りすることを知り、糖尿病が癒されるよう祈り入院はしましたが、医者も驚くほどに血糖値が減少して元気になりました。
体調が思わしくないとまず祈り、「平和の神ご自身が、あなたがたを全く聖なるものとしてくださいますように。主イエス・キリストの来臨のとき、責められるところのないように、あなたがたの霊、たましい、からだが完全に守られますように」(テサロニケ人への手紙5:23)を告白しています。
祈りにより仕事場も与えられ、幸いなことに夜の礼拝に出ても間に合う門限のある住まいも確保できました。
収入が入ったらまず十分の一を献金し、就職と同時に貯金通帳も作り、別の十分の一を必ず預金するようになりました。
今までのルーズな生活から規則正しい生活へ、受けるよりは与える方が幸いであるとのイエス様のことばを喜んで実行し始めたとき、すべてが守られ勘当された家にも、もうすぐ復帰できそうです。
聖書を規則正しく読み、心に響いたことばや教えられたことを書き続ける彼のノートは魂の歩みであり、みことばを信じる祈りは大きな幸いにつながるということを実感しています。
ダビデの祈りに、「わが神よ。あなたは、このしもべの耳にはっきり、しもべのために家を建てようと言われました。それゆえ、このしもべは、御前に祈りえたのです」(歴代誌上17:25)
この祈りはサムエル記にもあり、「それゆえ、このしもべは、この祈りをあなたに祈る勇気を得たのです。今、神、主よ。あなたこそ神であられます。あなたのおことばはまことです。あなたは、このしもべに、この良いことを約束してくださいました」(7:27〜28)と記されています。
全能の愛なる神の約束、しかもその約束は真実で間違いのないものです。
イエス・キリストを信じて救われた者は、「あなたは、このしもべに、この良いことを約束されました」というその神の約束に従って、「この祈りをあなたに祈る勇気を得たのです」と、何事でも祈る勇気が与えられます。
祈りは、ダビデという類まれなる人物、信仰の勇者に与えられた約束だけでなく、イエス・キリストを信じる者に約束されたことばです。たとえ30秒であれ、どのようにつたなくただ「助けてください!」との一言の祈りにも、愛なる神は耳を傾け、助けてくださるのです。
イエス・キリストは、約束されました。
「求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます。だれであれ、求める者は受け、捜す者は見つけ出し、たたく者には開かれます」(マタイ7:7)
「まことに、あなたがたにもう一度、告げます。もし、あなたがたのうちふたりが、どんな事でも、地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父は、それをかなえてくださいます」(マタイ18:19)
「あなたがたが信じて祈り求めるものなら、何でも与えられます」(マタイ21:22)
何よりもその名前によって求めるなら必ずかなえられるのです。
「またわたしは、あなたがたがわたしの名によって求めることは何でも、それをしましょう。父が子によって栄光をお受けになるためです。あなたがたが、わたしの名によって何かをわたしに求めるなら、わたしはそれをしましょう」(ヨハネ14:13〜14)
「あなたがたがわたしにとどまり、わたしのことばがあなたがたにとどまるなら、何でもあなたがたのほしいものを求めなさい。そうすれば、あなたがたのためにそれがかなえられます」(ヨハネ15:7)
「その日には、あなたがたはもはや、わたしに何も尋ねません。まことに、まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが父に求めることは何でも、父は、わたしの名によってそれをあなたがたにお与えになります。
あなたがたは今まで、何もわたしの名によって求めたことはありません。求めなさい。そうすれば受けるのです。それはあなたがたの喜びが満ち満ちたものとなるためです」(ヨハネ16:23〜24)
イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。祈ったなら必ず、「ありがとうございます。答えられました。解決しました・・・・等々。感謝します」と答えられたことを告白する祈りを継続したいものです。
榮義之(さかえ・よしゆき)
1941年鹿児島県西之表市(種子島)生まれ。生駒聖書学院院長。現在、35年以上続いている朝日放送のラジオ番組「希望の声」(1008khz、毎週水曜日朝4:35放送)、8つの教会の主任牧師、アフリカ・ケニアでの孤児支援など幅広い宣教活動を展開している。