世界バプテスト連盟元代表のニルソン・ファニニ氏(77)が19日、脳梗塞のため死去していたことがバプテスト・プレスニュースの報告により明らかになった。ファニニ氏は95年から00年まで世界バプテスト連盟代表を務めていた。
南部バプテスト連盟のブラジル国際宣教委員会は20日、ファニニ氏の妻ヘルガさんと娘、2人の息子および4人の孫たちのための祈りを呼び掛けた。南部バプテスト宣教師のブルース・オリバー氏は、「ファニニ氏のご家族に深く哀悼の意を表します。ファニニ氏のご家族は宣教のために最善を尽くしてこられました。またファニニ氏は宣教師たちを愛しておられました」と述べた。
ファニニ氏は、南米最大の教会のひとつであるブラジル・リオデジャネイロ郊外のニテロイ第一バプテスト教会を設立。教会員数は7千人に上る。またファニニ氏は、世界80カ国で宣教を展開し、数千人の洗礼式を執り行い、南米の数千万に上る人々に説教を行ってきた。同氏の説教はラジオやテレビ放送でも放映された。
米テキサス州サザンウエスタンバプテスト神学校を卒業したファニニ氏は、世界バプテスト連盟代表の在任期間中、福音宣教に重点を置いた。世界バプテスト連盟は人権擁護、社会的不正の指摘、平和促進、貧困対策を最優先課題としているが、同氏は、福音宣教は同連盟フェローシップの心の中核にあるべきものと位置づけてきた。南部バプテスト連盟は、同氏が代表を退いてから4年後、リベラリズムに偏りすぎた同連盟を脱退している。
ファニニ氏の追悼礼拝は26日、米テキサス州フォートワースにあるゲッセマネ・バプテスト教会で行われる予定。