マレーシアの首都クアラルンプール近郊のイスラム法廷は18日までに、結婚していないのに性交渉を持とうとした罪で、イスラム教徒のカップルに対しそれぞれ罰金5000リンギット(約13万円)と鞭打ち6回の判決を言い渡した。2人は罰金を支払うとともに鞭打ち刑の執行停止を求めて上訴した。共同通信が伝えた。
有罪判決を受けたのは、ともにイスラム教徒の男性(29)と女性(24)。2人は5月16日夜、結婚していないにもかかわらず止めた車内で下着だけになるなどしたとされる。裁判官は2人にできるだけ早く結婚するよう勧告したという。
マレーシアはイスラム教を国教としており、同教徒はイスラム法(シャーリア)によって裁かれる。
イスラム法をめぐっては14日、インドネシア・アチェ州議会が姦通罪で有罪判決を受けた者に対し、石打ちによる死刑を実施する法案を可決。人権団体などから激しい非難の声が上がり、同州政府も法案に反対するという事態が発生した。