英国国教会は15日、世界に広がるアングリカン・コミュニオン(聖公会)の霊的最高指導者ローワン・ウィリアムズ・カンタベリー大主教(英国)の日本訪問を発表した。今月19日から27日まで、日本聖公会の宣教150周年記念式典への出席や長崎訪問を予定している。
カンタベリー大主教は20日、日本に到着し、21日には立教大学池袋キャンパスで行われる同大学の名誉博士号授与式と記念講演会に出席。22日にも同キャンパスで開催される記念プログラムに参加する。
23日午後1時半からは、東京カテドラル聖マリア大聖堂(東京都文京区)で行われる日本聖公会宣教150年記念礼拝で説教。24日には長崎に到着し、長崎平和公園や日本二十六聖人記念館などを訪問する。
25日と26日には桃山学院(大阪府和泉市)の学院創立125周年・大学開学50周年を祝う記念感謝礼拝と記念式典に出席する予定だ。
ウィリアムズ氏は1950年生まれ。ケンブリッジ大学を卒業し、75年にオックスフォード大学で博士号を取得後は、36歳にして同大学の神学教授に就任。ウェールズ大主教などを歴任し、03年から第104代カンタベリー大主教を務めている。カンタベリー大主教は英国上院議員を職務上兼務しており、社会的にも大きな影響力を持っている。