タイ最南部パッターニー県警察の最高位職に当たる本部長にイスラム教徒のピチェット・ピティセッパン氏が就任した。イスラム教徒が同県警本部長となるのは初めて。在タイ日本人向け日本語紙バンコク週報が伝えた。
タイは国民の実に約95%が仏教徒という仏教大国だが、南部ではイスラム教徒も多く、パッターニー県に関しては住民の約8割をイスラム教徒が占めている。
タイ最南部ではイスラム過激派によるものとみられるテロが相次いでおり、これへの対策についてピチェット氏は「イスラム教指導者から信頼と支援を得ることは必要」との考えを示すとともに、イスラム系住民に接する際、過度に刺激しないよう部下に命じたという。