米国内の景気悪化やゴスペル音楽業界の変化に対応するため組織の見直しを進めていた米ゴスペル音楽協会(GMA)のジョン・スティル会長兼CEOが、一連の組織改編に伴い辞任した。9月3日に発表された声明でスティル氏は、「我々は、私が先週の理事会で提案し推薦した計画を実行している。我々は皆、今回の選択が財政的に責任ある対応であることに同意している」と語った。スティル氏はこれまで同協会の会長兼CEOを6年間務め、理事も長年にわたって経験してきた。
同協会の発表によれば、組織の合理化へ向けた動きは、同協会を財源的に支える加盟団体の変化に加え、最近の経済的不況で加速した。今年4月に就任したエド・レオナルド理事長は「他の団体や企業と同じように、GMAも現在の経済不況により打撃を受けた」と述べ、同協会の使命や求められている要望を果たすため、また同協会の将来的活力を確保するために大規模な改革を行わなければならないと説明した。
同協会は今後、有給スタッフを減らしボランティアのスタッフを増やしていく方針。スティル氏は今後会長やCEOには就就くことはないが、常任理事として留まる。新しい運営陣には経営の専門家を招く予定だが、現在のところ具体的には決まっていない。