松山福音センター(愛媛県松山市)の万代栄嗣牧師が3日から6日までの4日間、インド南部のタミルナードゥ州ティルニンラユールで野外伝道集会を開催し、現地の住民ら延べ1万人以上に福音を伝えた。10日に都内で開かれた報告会で万代氏は、「神さまを小さな箱の中に押し込めてはいけない」と語り、人の思いや考えをはるかに越えた福音の力強さを証しした。
万代氏は、現地の牧師たちの協力を得ながら、毎年インドの貧しい町々で大規模な野外伝道集会を開催している。今年は開催期間が雨季と重なり、初日から土砂降りの雨に見舞われたが、それでも1500人余りが参加。回を重ねるごとに参加者は増えていき、最終日には4000人余りが集まった。
集会に参加したある男性は、夜寝ていると首が締め付けられ、昼夜を問わず腹をけられているようなひどい苦しみに15年間も悩まされていたが、初日の集会で福音を聴き、イエスの御名によって祈りをささげた瞬間、すべての痛みから解放されたという。まるで生まれ変わったようだと、集会後にステージの上で大胆に証しした。
ある女性は、25年もの間右半身が麻痺して体をまったく動かすことができずに苦しんでいたが、集会で万代氏がイエスの御名によって祈ると、右半身が自由に動くようになった。
集会前には足に怪我をしてまっすぐ歩けなかった子どもが、イエスの御名によって祈ると奇跡的に足が癒され、自由に歩くことができるようになった。
万代氏は報告会で、「私たちに命を与えてくださった恵み豊かな神さまがいらっしゃると、本当にうけとめませんか」と会衆に問いかけ、「私たちの理屈の及ぶ範囲内でしか神さまが働かないように決めてしまうのはむなしいこと」と訴えた。
また、「考えることや理屈ばかりを言っていて、本当にそれで恵みを失うことがあってはいけない」と語り、「神さまの恵みに対しては素直に求めることのできる一人ひとりでありたい」と語った。
万代氏は、「私たちの祈りであっても、神さまは聴いてくださる」と語り、聖書にあるイエス・キリストの物語は単なる昔話ではなく、「たしかにそこに人々の人生をゆすぶり、人々の心を喜びで満たし、神さまが救ってくださったと叫ばざるを得なかったような何かが起こっていることに気づいてほしい」と訴えた。
最後に万代氏は、「あなたが祈るときに、神さまが働いてくださると、どうして信じませんか」と問いかけ、「神さまは生きていらっしゃる。この恵みをぜひ自分のものにしてください。信じる世界の奥深さ、幅広さ、味わいの深さを、ぜひあなたも体験してください」と呼び掛けた。