大和カルバリー・チャペル(神奈川県大和市)の大川従道主任牧師は6日の主日礼拝で、「私はマザーテレサに負けました」と題して説教し、5日に召天記念日を迎えたマザーテレサについて触れた。
大川牧師は、コリントの信徒への手紙第一13章7節「すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える」を引用。マザーテレサがアメリカの大統領を前に恐れることなく、「殺そうとする赤ちゃんをわたしにください。何人でもわたしにください。赤ちゃんの命を軽く見る国は、必ず滅びます。富める国で中絶を合法化する国があれば、その国は間違いなく、世界の中でもっとも貧困な国です」と言ってのけたエピソードを紹介し、「すべてを耐える不屈の精神を彼女はもっております」と述べた。
大川牧師は、「クリスチャンであるために、キリストに似た者でなければならないと私は固く信じております」というマザーテレサの言葉と、ガンジーが「もし、クリスチャンがその信仰に忠実に生きていたら、インドにはヒンズー教を信じる者たちは一人もいなくなってしまったであろう」と語ったエピソードを紹介し、「人々は私たちがキリスト者らしく生きることを期待している」と述べた。
最後に大川牧師は、「日本の国はいかがでしょう」と問いかけ、「もしクリスチャンが、この第一コリントのように生きることができたら、家庭は変わるでしょう。夫婦は変わるでしょう。親子は変わるでしょう。社会は変わるでしょう」と述べ、本文を書いた使徒パウロのように、キリストの愛を受け止め続け、愛の器となるよう訴えた。