日本連合基督教共励会(陣内厚生会長、以下「日本EU」と略)は10月17日午後1時半から、朝日新聞社元論説副主幹で日本大元教授の三露久男氏を講師に迎え、東京・銀座で公開講演会を開く。
日本EUは、1881年に米国で提唱されたキリスト教共励運動(Christian Endeavor Movement)に呼応し、キリストと教会のために献身奉仕する信徒運動を推進する団体。新島襄らとともに同志社の創立に協力した米アメリカンボード宣教師のデヴィス博士によって1885年に運動が日本に伝えられ、岡山の山陽女学校に最初の共励会が設立された。その後、運動は札幌、金沢、東京、神戸、姫路などのキリスト教学校に広がると同時に、全国各地の教会に伝えられた。
1893年(明治26年)7月には、41の共励会が集まり、神戸で第1回全国共励会大会を開催。1930年(昭和5年)までには、共励会の数は300に達し、10あまりの連合組織を持つまでに発展した。
しかし、1941年の太平洋戦争勃発後は全活動を休止。戦後になって運動の再建が行われ、夏には毎年軽井沢で青年を対象にしたキャンプを開催するなど、青年信徒の育成に力を注いできた。現在でも、青年から高齢者まで幅広い層を対象にした夏季集会を山梨県忍野村で毎年開催しているほか、神学生を対象にした奨学金の給付などを行っている。
講師の三露久男氏は、日本基督教団新生教会会員。62年に朝日新聞社に経済部記者として入社し、ブリュッセル特派員を経て91年に同社の論説副主幹に就任。98年に退職後は、99年から07年まで日本大国際関係学部の教授を務めた。日本EU学会会員でもある。
聴講無料。会場は、東京都中央区銀座4-2-1の日本基督教団銀座教会・東京福音会センター大会議室。問い合わせは、日本EU(03・3418・4933)。