【CJC=東京】韓国紙「朝鮮日報」は9月2日付け社説で、世界教会協議会(WCC)の第10回大会が2013年に釜山(プサン)で開催されることになったのを取り上げ、「韓国プロテスタントの歴史上めったにない慶事であり、アジア・プロテスタントの発展と躍動性を世界にアピールする絶好の機会」と指摘した。
開催地候補として最終的に釜山とシリアのダマスカスが残り、その中で釜山が選ばれたのは、「宣教120年で世界プロテスタント史に類例のない成長を遂げた韓国教会の躍動する姿に注目したためだ。19世紀後半の迫害と排斥の中で普及した教会の種は、1世紀でプロテスタント人口870万人、世界10大教会のうち七つが韓国にあるほどまでに大きく成長した」からだ、と言う。
同紙はさらに、韓国の教会がこれを契機に、質的跳躍を成し遂げなければならないとして、「韓国プロテスタントは、世界が驚くほどの成長を遂げる過程で、理念、教理、宣教方法をめぐっていくつもの分派に分かれ、対立・かっとうを引き起こしてきた。世界教会共同体の和合と共栄を目標とするこの大イベントに向けて力を合わせて準備する過程から、韓国教会の分裂と対立を乗り越え、世界の教会と共に人権、貧困、核、環境、人種問題や国際紛争、暴力克服など人類共通の課題について互いに深い関心を共有できるようにすべきだ」と主張、さらに、参加する世界の教会指導者たちに、「プロテスタント、仏教、カトリック、円仏教などさまざまな宗教が共存する多宗教国家の模範を作り上げる姿を見せられるようにすべきだ」と述べている。