【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)国務長官のタルチジオ・ベルトーネ枢機卿が、第二バチカン公会議の典礼改革を「改革」するとの推測報道は「作り話に過ぎない」と機関紙ロッセルバトレ・ロマノとのインタビューで語った。教皇が第二バチカンに逆行しつつある、と一部で懸念されているが、との質問に答えた。
同枢機卿は、「正教会や東方教会との理解を深めた関係」、ユダヤ教やイスラム教徒の対話開始など第二バチカン公会議の重要なポイントのいくつかは教皇が推進したものだ、と指摘している。
また司教たちと積極的な関係を教皇が持ってきたとして、「ベネディクト十六世は、私たちを神の言葉の根源に、福音的は律法と教会の生命の核であるイエス、私たちが知り、愛し、あがめ、まねる存在に立ち返ることを呼び掛けているのだ」と述べた。