【CJC=東京】世界教会協議会(WCC)は次期大会を2013年に予定しているが、非加盟教派や団体の参加によって規模拡大が予想される。しかし世界改革教会連盟(WARC)やルーテル世界連盟(LWF)との合同大会にはならない、とジュネーブのエキュメニカル・センターで開催中の中央委で明らかにされた。
合同大会構想は2006年にブラジルのポルトアレグレで開催された大会でサミュエル・コビア総幹事が提唱、WARCやLWFからも好意的な反応が出ていた。しかし「最近、WARC、LWF双方がこの構想に、新たな情勢変化に直面して、再検討するようになった」と拡大大会検討グループの「サッシマのゲンナディオス」府主教が語った。
合同大会計画に代わる提案が10以上中央委に提出された。中には、「友愛精神」とWCCの特質となった合意で決定するという方式を保持しつつ「より広範囲なエキュメニカル運動との協働を強める」より開かれた大会を呼び掛けたものがある。
WCCには正教会、英国国教会、プロテスタント諸教会の349教会が加盟している。ローマ・カトリック教会は加盟してはいないものの、いくつかの委員会のメンバーにはなっている。
加盟教会の多くはWARCやLWFといった世界組織にも加盟しているところから、新たな包括団体結成案が出され、それへの一歩として合同大会構想が提唱されたもの。
ドイツ福音教会(EKD)のハイケ・ボシエン牧師は自らの期待が「出された提案より高い」と指摘した。同氏はWCC次期大会がもっとインパクトがあり、メディアの関心を強く惹くようなものになって欲しいと言う。