宗教改革の創始者の一人であるジャン・カルヴァン(1509〜64年)が生まれて、今年500年を迎えるのを記念して、日本基督教団改革長老教会協議会は9月、独ミュンヘン大学のヤン・ロールス教授を招いた講演会を、東京、大阪、広島の各地で開催する。
ロールス教授は、▼9月6日には日本基督教団東村山教会の主日礼拝で説教し、▼同日午後から同富士見町教会で信徒向けの公開講演会として「宗教改革者ジャン・カルヴァンと私たちの信仰1」を講演、▼7日は東京神学大学で神学講座「宗教改革者ジャン・カルヴァンと私たちの教会形成1」、▼10日は同広島教会で神学講座「同2」、▼11日は同茨木教会で神学講座「同2」を行い、▼13日午前は同教会の主日礼拝で説教、▼同日午後は最終講演として「宗教改革者ジャン・カルヴァンと私たちの信仰2」を同教会で行なう。
参加するには資料代として各会500円が必要。
フランス・ピカルディ地方のノワヨンで1509年に生まれたカルヴァンは、ルターやツヴィングリと並ぶ、キリスト教宗教改革の初期における代表的な指導者の1人。カルヴァンの神学は、教派の違いを超えてプロテスタント諸派に大きな影響を与え、その内改革派教会はカルヴァンの思想を汲む教会。『キリスト教要綱』や『ジュネーブ教会信仰問答』などを執筆した。
改革派教会を中心に今年は世界各地で生誕500年を祝う行事が多数行なわれており、カルヴァンが生まれた先月10日には、カルヴァンが宗教改革を30年以上にわたって推し進めたスイス・ジュネーブで記念礼拝が行われた。日本でも同6日に記念集会が行われ、各種講演のほかジュネーブの礼拝、正餐式を再現する行事が行なわれた。