左乳がんの再発などのために闘病生活を続けていた歌手の川村カオリ(本名・川村かおり)さんが28日午前11時1分、入院していた東京都内の病院で死去した。38歳だった。葬儀は親族、友人のみの密葬で行われるが、国内メディアは都内のロシア正教会で31日正午から営まれると伝えている。喪主は弟の川村忠(ただし)さん。
04年に乳がんが発見され左乳房の摘出手術を受け、05年からは活動を再開していたが、昨年1月にリンパ節、肺、骨に移転が見つかった。手術ができないため点滴での抗がん剤投与を続け、同10年には再発したことをブログで公表していた。亡くなった後にはブログに追悼のコメントが1日で8000件近くも寄せられた。
1971年モスクワ生まれ。日本人の父とロシア人に母とのハーフで、17歳の時に「ZOO」(88年)でデビュー。「神様が降りてくる夜」(90年)、「翼をください」(91年)などのヒット曲を出した。