米サドルバック教会のリック・ウォレン牧師がこのほど、インターネットサービスの「Twitter」を使用して情報発信を始めた。
「Twitter」はパソコンや携帯電話などのさまざまな方法を通して簡単に短い情報を友人や、知人と共有することができるサービス。ブログやMIXIなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を補完する最先端のメディアの一つだ。
ウォレン牧師は自身が参加する牧師ネットワークの中で、「3年前、Twitterのサービスが開始された(06年7月)ときに、私の教会のスタッフがTwitterを使ってみないかと勧めてきました。その時私にはTwitterを使うことがただ時間をつぶすようなものに感じました」と語っていた。
「しかし最近、ジョン・パイパー牧師と私はある告別式で説教をしたとき、彼の文章の中で奉仕のためにTwitterを使う理由が書いてありました。それは理にかなったものだと思って、私は今週Twitterを始めることにしました」と理由を説明した。
説教者として著名な米ミネソタ州ベツレヘム・バプテスト教会のジョン・パイパー牧師は、ブログ、マイスペース、フェイスブック(日本のMIXIに相当)、Twitterなど、インターネット上で手軽に実際の知人や友人と交流できるサービスに関する2つの見解について述べている。
一つの見解は、「これらのメディアを使うことで人々の注意や関心が短絡的なものになり、論理的思考が弱まり、人々がこれにとりこになってしまって聖書や祈りから離れてしまう。また、実際の人間関係から離れてしまい、自惚れを助長し、周囲の注目を得ることに必死になる。このようなメディアに合わせて生きざるを得ない場合、世の中につまらない言葉があふれ、魂の器が狭くなって偉大なものを受け入れることができなくなり、クリスチャンがいのちについて話をしても深刻に受け取ってもらえなくなる。だから、ボイコットしてこの問題についての本を書こう」というもの。
もう一つの見解は、「第一の見解は全部正しいが、ボイコットする代わりに、そのようなメディアを聖書に基づいた言葉、祈りにあふれ、愛を示し、キリストをあがめ、真理によって突き動かされ、まじめに、理にかなって、創造的な言葉で満たすようにすればよいではないか」というものだった。
パイパー牧師は教会の奉仕者のチームとともに2つの見解について吟味し、2つ目の見解から学ぶことに決めたという。そして、日常の出来事をただ描写することではなく、出来事から思い起こされた聖句を書きたいとした。
ウォレン牧師も同じく、Twitterが発する「今何をしていますか?」という質問にただ答えることはつまらないことだとし、「私が今何を考えているのか」について書きたいという。また、Twitter上で友人に接するときは愛、尊敬、尊厳をもって接して友人の心を得ることについて勧めた。
ウォレン牧師がTwitter上で情報発信をする前にすでに、5000人以上が同師の発言を自分が閲覧できるように登録していたという。