【CJC=東京】ルーマニア正教会の指導者ダニエル総主教は、フランス・リヨンで開催されている欧州教会会議で7月16日、宗教的多様性が増えることへの応答として「キリスト教中世欧州」を再建しようとの試みがある、と警告した。「私たちは、他者に対する尊敬を持ち、教義的、倫理的な相対主義に陥ることなく、宗教的多様性にもっと慣れる必要がある」と述べた。
ダニエル総主教は、人々の移住で欧州の宗教地図が急変した、と指摘した。「教会への、確実に変わり続ける大きな挑戦という、この非常に複雑な文脈の中で、私たちはキリスト教中世欧州を再建するという試みによって回顧的になる余裕はない。新しい問題に対する新しい解決を諸教会は共に見出すべき、という新しい挑戦をもたらす。これが新しい現実だ」と言う。