【CJC=東京】バラク・オバマ米大統領一家が日常礼拝を守る教会が、大統領の別荘があるキャンプデービッドの『エバグリーン・チャペル』だ、と米週刊誌タイムが報じたのをきっかけに、全米のメディアの報道合戦が過熱した。
ホワイトハウスは6月29日、大統領一家は家族で通う教会を捜してはいるが、まだどこと決めたわけではない、と反論した。
ただ『エバグリーン・チャペル』は教派に属していない単立の小教会で、礼拝の出席者数も少なく、一家が静かに礼拝を守るのには適している。キャンプデービッド自体が都会から離れた閑静な所。タイム誌は、大統領がさらしものにならない形で礼拝を守りたいと考えている、と伝えた。
大統領が就任直後にワシントンのバプテスト教会を訪れた時には、寒さをものともせず、3時間も前から列が出来た。大統領を見たいという「よそ者」に会堂を占拠され、古くからの教会員は文字通り厳寒の戸外に締め出された。大統領が聖餐を受けに立ち上がると、携帯電話のカメラで撮影する人もいた。
大統領は7月2日、ホワイトハウスでの記者会見で、「今年後半には」決めたいとして、キャンプデービッド滞在中の礼拝出席は続けるが、ワシントンで適切な教会を見つけるのは困難だ、と語った。「1教会に加入するより、いくつかの教会に順次出席することになるだろう」とも述べている。