ワールド・ビジョン・ジャパン(東京都新宿区)は1日、8日からイタリアで始まる主要国首脳会議(G8サミット)へ向けて実施していた、保健医療分野での支援実施や、援助資金の拠出を求める署名活動を終了し、期間中に集まった署名8715件を今週中に日本政府へ提出する。
今年4月から始まった署名キャンペーン「子どもたちを救うG8サミットを!」は、ワールド・ビジョン・ジャパンが取り組むアドボカシー(政策提言、権利擁護)活動の一環。昨年のサミットは、開催地が日本(北海道・洞爺湖)であったこともあり、1万2679件の署名が集まった。
8日から10日までイタリア・ラクイラで開催される今回のサミットでも、ワールド・ビジョンでは会期中に政策や広報の専門家からなるチームを派遣し、メディアへの働きかけや情報発信を行う予定。
ワールド・ビジョンは、朝鮮戦争で孤児になった子どもたちの救済のために米国の伝道者ロバート・ピアス師によって設立されたキリスト教系の支援団体で、現在の支援対象国は90カ国以上に上る。1951年の設立以来、世界各国に現地事務所が設立され、日本では1987年に「ワールド・ビジョン・ジャパン」が設立された。