【CJC=東京】米国では「メガチャーチ」が若手成人層にとって魅力的な存在になっており、礼拝に来る人が増えている。「メガチャーチ」のほとんどがプロテスタント、特にペンテコステ派系だが、特定の教派に属さないものが多い。
メガチャーチ12教会に出席している2万4900人の回答を元にした調査をテキサス州ダラスの『リーダーシップ・ネットワーク』とハートフォード神学校宗教調査研究所(コネチカット州)が行い、その結果を6月9日発表した。
2000人以上が毎週礼拝に出席する所を「メガチャーチ」と規定すると、その礼拝に参加する成人の約62%が45歳未満。全教会規模の35%と比較して、若手のメガチャーチ指向が目立つ。また3分の1近くが未婚の独身者。プロテスタント全体では10分の1に留まっている。
「メガチャーチ」出席者の6%はこれまで礼拝に出たことがない。地域の他の教会から替わった人が44%、遠い教会から転会した人が28%、しばらく礼拝から遠ざかっていた人は18%だった。
「これまでの礼拝ではなく、現代的、大規模、順序も専門的でハイテクも駆使しているような新しい体験をしたい人をメガチャーチが引き付けている」とスコット・スンマ氏。ハートフォード神学校で宗教社会学を講じている。メガチャーチの急成長ぶりに着目して研究を進めて来た。「あなたの思っている人ではない=アメリカのメガチャーチに出席する人の真相」という本の著者。
「3割近くは以前には遠くにある教会から来ている。コミュニティに加わり、伝道、小グループなどにすぐにも関わりたい人たちだ」と」言うスンマ氏。メガチャーチの参加者の多くが他人を一緒に礼拝に誘うことに驚かされたと言う。この1年間に誰も誘わなかったと言う人は13%に留まっている。
『ハートフォード宗教調査研究所』の調査では、いわゆる主流派のプロテスタント教会出席者の45%は誰かを誘うことはしない。
一方で、メガチャーチに接触した人は、理念として作られた計画に従うよりも個人的なニーズを充足させようとしており、その例としてメガチャーチ出席者の半分近くはそこでボランテア活動には加わらず、また4割弱は教会活動の『中心』にはならないことが分かった。」
スンマ氏はハートフォード神学校で宗教社会学を講じている。メガチャーチの急成長ぶりに着目して研究を進めて来た。今回の調査は、メガチャーチ12箇所に出席している2万4900人の回答を元にしたもの。