【CJC=東京】カトリック系CNA通信は、ネパールで過激派が国内のキリスト者約100万人に国外退去を要求していると報じた。教会は暴力の脅しに屈しない構えを強めている。同国で教会に課された使命に何も変化はない、と教会側は強調している。
先ごろ、武装派が首都カトマンズ近郊ラリットプルのカトリック大聖堂を5月23日爆破、死者2人、負傷者14人を出したが、教会側が抗議デモを31日に行った際、『ヒンズー・ネパール防衛軍』は犯行の責任を認めた声明を配布していた。それには「100万のキリスト者は出国せよ」と書かれていた。
キリスト者は全人口の2・4%を占めているが、カトリック者は7000人。カトリック教会は貧困者、病者、疎外された人々への社会奉仕を行っており、市民からは歓迎されている。