国内のプロテスタント諸教派がひとつとなって日本のプロテスタント宣教150周年を喜び祝おうと、7月8日と9日の2日間、「日本プロテスタント宣教150周年記念大会」が神奈川県のパシフィコ横浜で開催される。
日本プロテスタント宣教150周年記念実行委員会は4日、東京都新宿区のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会で記者会見を開き、大会の趣旨や当日のプログラムなどを発表した。諸教派の代表として選ばれた3人の実行委員長が挨拶し、大会に向けたプロテスタント教会の一致をアピールした。
山北宣久実行委員長(日本基督教団聖ヶ丘教会主任牧師)は、横浜開港以前に琉球で伝道活動を展開した英国人宣教師ベッテルハイムに言及。その偉大な功績を覚えながら、横浜開港の年を起点とするプロテスタント宣教150周年を祝いたいと語った。
また、今年がフランシスコ・ザビエルの鹿児島上陸460周年にあたることや、日本におけるカトリック宣教の歴史も横浜開港をきっかけに本格的に再開されたことにも触れ、今大会に向けたカトリック教会との一致も強調した。
峯野龍弘実行委員長(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会主管牧師)は、諸教派の違いをますます大切にしながらも、日本のプロテスタント諸教派が未来に向かいひとつとなって進む契機としたいと、大会への意気込みを語った。大会を通して日本の諸教会がひとつとなって宣教の使命を果たすことで、日本におけるキリスト教の存在というものが個人をはじめ、社会や国家にとって素晴らしく喜ばしいことだと知っていただきたいと述べた。
大川従道実行委員長(大和カルバリーチャペル主任牧師)は、「主のことばを聞くことのききん」(アモス8:11)に現代は苦しんでいるとし、今大会を通して、「神のことばを聞かせる、世を生かす、それがなされるなら、何とすばらしいことか」と期待を述べた。
大会事務局長で日本聖書協会総主事の渡部信氏は、今大会が「半世紀に一度」の記念すべきイベントであることを強調。国内のプロテスタント諸教会が大会標語の「キリストにあってひとつ」との旗印のもとに、教派を超えてひとつになろうとしていることを報告した。