【CJC=東京】キリスト教会を基盤にした救援・開発団体が並立し、しかも名称まで似通っていたことから、一本化への声が高まったのを受け、2010年3月、マラウィで『ACT・アライアンス』として発足することになった。
問題の団体は『ACT・インターナショナル』と『ACT・デベロップメント』。両者に共通する「ACT」は「アクション・チャーチ・ツゲザー」(教会一致行動)の略。本部もジュネーブにあり、プロテスタント各派と正教会の関係団体によって構成されている。
新設される『ACT・アライアンス』は教会や機関・団体150以上で構成され、20億米ドル(約1800億円)規模の募金を行う。スタッフはボランテアを含め4万人という大組織。
ジンバブエの救援団体『クリスチャン・ケア』のエリザベス・カセケ氏は「興奮している。エキュメニカル運動のために旗を掲げる時だ。ACT・アライアンスでは南半球からの声が聞かれ、そこのテーブルに私たちも座るのだ」と語った。
これまで『ACT・インターナショナル』は全世界規模で人道援助活動を行ってきたが、最近はスリランカ、ガザ、ジンバブエ、アフガニスタン、コロンビア、インドなどの活動を強化している。『ACT・デベロップメント』は長期開発問題に力を入れ、マラリア発生地域などで活動している。
『ACT・インターナショナル』のジョン・エンドゥナ氏は「ACTのすばらしいところは全世界で教会と協力していることだ。ほとんどの社会基盤が崩壊したところでも、私たちの活動に協力してくれる教会が残っている。独特なネットワークなのだ」と言う。