【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)のラジオ放送『バチカン放送』が1931年の設立以来、初めてコマーシャルを流すことになった。
2006年にフェデリコ・ロンバルディ報道官はラジオ聴取者は地域的に散在し、言語も多様で、民族的にもさまざまだから、広告主への訴求力がないのではないか、と語っていた。しかし同報道官は5月22日、広告を受け入れる、と発表した。イタリアのANSA通信が報じた。
26日に行われた記者会見では、広告は試験的なもので、通常番組の間に放送される、と明らかにされた。最初の広告はイタリアの電気器具『ENEL』社のもので、7月6日から9月27日まで5言語で放送される予定。
バチカン放送はジャーナリスト約200人と契約、ニュースの他、宗教行事や音楽番組を全世界に47言語で放送している。ANSA通信によると、年間約2140万ユーロ(約28億円)に上る経費がバチカン財政を圧迫していた。