【CJC=東京】16世紀の「宗教改革者」ジャン・カルヴァンの教えは、平和で結合した共同体を追究することを世界に直接呼び掛けたものだ、と世界改革教会連盟(WARC)のクリフトン・カークパトリック議長が語った。ENI通信が報じた。
カルヴァン生誕500周年とフランス改革派教会創立450周年を記念する催しがパリのソルボンヌ大学で5月22日行われた際に述べたもの。「最大の抗争が宗教的な違いによって発生する、この引き裂かれた世界、引き裂かれた教会のなかで、カルヴァンの関わりはこれまでになく強い」と言う。
カークパトリック氏は、カルヴァンが信仰のために迫害されたフランスの改革派キリスト者に、同じやり方で答えることをしないようしばしば勧めていた、と指摘する。「平和を生み出すものとなれ、というこの呼びかけが今ほど必要とされる時はない……改革派キリスト者として、私たちは異なった方向へ進むよう、私たちの共同体を思いやり、正義、助け合いを示すように生きることを呼び掛けられている」と言う。
「カルヴァンの遺産として、教会、中でも改革派キリスト者の間にも生み出された分裂があるが、彼の深い熱意は一致と共同体を目指していた」とするカークパトリック氏は、カルヴァンがキリスト者の間の一致と共通の証のために働いていた、と指摘した。