日本のプロテスタント宣教150周年を記念して7月8、9日にパシフィコ横浜で開催される「日本プロテスタント宣教150周年記念大会」(同実行委員会主催)の決起祈祷会が15日、東京都渋谷区の日本基督教団聖ヶ丘教会で開かれた。日本聖書協会の大宮溥理事長が説教し、集まった教職や信徒ら約70人が大会の成功を熱心に祈った。
大宮氏は、これまでの日本宣教の歴史を▽宣教開始から終戦まで▽終戦から1990年頃まで(戦後期)▽1990年以降の3つに分類。宣教開始から終戦までは、日本におけるナショナル・チャーチの建設に大きな焦点があり、戦後期は、グローバル化した世界にあって世界のキリスト教会とのエキュメニカルな交わりを深めた時期であったと説明した。
そして現代は第3の時期にあるとし、世界中にキリスト教会が建てられた反面、欧米のキリスト教国を中心に教会の力が弱まっていると指摘。「世界全体がミッションフィールドになっている」と表現した。
大宮氏は、このときに日本の教会が世界から孤立してはならないとし、国内の宣教を強力に推し進めると同時に、日本の教会が海外に依存するのではなく世界宣教の担い手になっていかなければならないと強調。そのために日本の教会に求められているのは「一致」だと訴えた。
大宮氏は、「小さな力を分散するのでなく一致結束して、日本の教会に霊的な炎を燃やしていく使命がある」とし、今回の記念大会がその第一歩になるよう祈り努めていきたいと語った。