【CJC=東京】200人以上のキリスト者住民が4月20日、パキスタンのカラチYMCAが運営する学校の前に集まり抗議した、と米宣教専門ANS通信が報じた。同YMCAのホステルや運動場を暴力団が「不法占拠」していることに抗議するもの。暴力団は結婚式などの集会に使用している。
抗議参加者は学童から高齢の女性に至るまでさまざまで、退去を求めるバナーやプラカードを掲げていた。YMCAバチャオ・コミッティーが主催した抗議デモの指揮者は、議会議員のミカエル・ジャヴァイド氏。
同氏によると、デモ隊はカラチ記者クラブを目指して行進したが、司法当局に阻止された。当日は日頃に増して多数の警官や兵士が出動していたが、デモ隊がYMCAのそばにある州知事公館に向かうのを警戒したものと見られる。
ジャヴェイド氏は当局側に、デモ隊はYMCAの校門まで行き、「不法占拠を止めさせるために祈りたいのだ」と折衝、行進の許可を求めることを条件に認められた。