【ロンドン=CJC】英国の神学シンクタンク『セオス』が2060人を対象に行った調査で、幽霊や超自然を信じる人の多いことが分かったと4月13日発表した。
コムレス調査社に委託して2008年10月から11月にかけて行ったもの。人間の魂の存在を信じると答えた人が70%、天国を信じるのは55%、死後の世界を信じると回答した人は53%だった。
39%が幽霊の存在を信じており、27%が霊魂の再生を信じている。星占いを信じる人は22%、占いやタロットを信じる人も15%だった。
1950年のギャラップ社調査では、幽霊の存在を信じると答えたのは10%、幽霊を見たことがあると答えたのは2%だった。51年にはカード占いを信じる人は僅か7%、星占いは6%だったことから、『セオス』は半世紀の間で人々の意識が著しく変化したことに着目している。
1998年の調査では、カード占い18%、星占い38%、幽霊40%、幽霊と接触した人15%、また2004年では幽霊を信じる人が若干増え42%。
『セオス』のポール・ウーリー代表は「科学の力ですべての説明を済ませようとする動きはもはや過去のものとなった。今回の調査結果は、人々がより多様かつ、型にはまらない信仰を持つようになったことを示している。この10年間で見ると、超自然的なものへの懐疑が僅かながら強まっている」と語った。
『セオス』は2006年、政治・社会問題が信仰に与える状況などを調査するため設立された。英国国教会のローワン・ウイリアムズ・カンタベリー大主教、カトリック教会のコーマク・マーフィー=オコナー・ウエストミンスター大司教などの支持を受けているという。