9日までに約280人の犠牲者が確認されるという地震で大きな被害を受けたイタリアでは、12日のイースター(復活祭)を前にした9日、避難所内に設置された仮設教会で「聖木曜日」を記念するミサが行われた。共同通信が伝えた。
同通信によれば、大型テントに十字架が掲げられた仮設教会には家を失った信者など100人以上が参加。参加者からは「今が復活祭なんてうそのよう」などという声が聞こえてきた。ミサを執り行った神父は、被災者の心を受け止めつつも、キリストの復活を実感し、希望はなくならないということを感じて欲しいなどと語った。
米CNNが同国の災害対策当局の情報として伝えたところによれば、9日までに確認された犠牲者は278人。現在は、救助が大方終わり、依然としてがれきの下に埋もれている住民はもういないとの見方が強まっているという。