
東京都内や近県の諸教会・団体が協力して開催する「第62回首都圏イースターのつどい」が27日、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(東京都新宿区)で開かれ、288人が参加した。メッセージを語った真島聖矢牧師(ニューホープ東京)は、イエス・キリストの復活による死への勝利を宣言する使徒パウロの言葉を引用しながら、イースターは「揺るぎない希望」と力を込めた。
首都圏イースターのつどいは、80余りの教会・団体が協力する歴史ある伝道集会で、毎年イースターに近いこの時期に開催されている。恒例となった救世軍ジャパン・スタッフ・バンド(JSB)による演奏や、会場の淀橋教会インマヌエル聖歌隊による賛美に加え、今年は若手の超教派賛美グループ「サードプレイスワーシップ」がゲストとして出演。「詩篇100」「たたえよう神の名を」「聞け我らの賛美」の3曲を力強い歌声で賛美した。
「死よ、おまえの勝利はどこにあるのか」(1コリント15:55)。真島牧師は、友人の自死という自身のつらい経験に触れながら、パウロの語る「死への勝利」の意味について説いた。

「イースターは勝利の宣言です。イエスの十字架と復活によって、私たちの罪が赦(ゆる)され、私たちの神の愛が、死に打ち勝った日です。でもだとしたら、なぜ友人は、命を絶つことになったのでしょうか」。真島牧師はそう語り、イエスの弟子であるペテロが、イエスの復活を目撃したにもかかわらず、他の弟子たちと漁に出て、イエスと出会う以前の生活に戻っていた現実に触れ、会衆にこう問いかけた。
「イエスの復活を知っても、知らなかったかのように生きるなら、イエスの復活に意味はありません。皆さんの人生は、イエスの復活を知り、変わったでしょうか」
イエスは、そんなペテロを責めることなく、ただ「わたしを愛しますか」と問いかけた。真島牧師は、「自信を失い、罪悪感を覚え、イエスの復活が自分のものと思えなかったペテロにさえ、イエスは愛の関係を求めました。ペテロにとって、そして私たちにとって、イエスを愛さない理由はもうありません。皆さんの罪であっても、どんな状況であっても、イエスの力に勝るものはありません」と強調した。

「でも、イエスの愛はそれで終わりませんでした」と真島牧師。イエスは続けて「わたしの羊を飼いなさい」とペテロに語り、イエスに従う人々を導くという、殉教の死を伴う大役を任せた。その上で、「わたしに従いなさい」と語りかけた。
「イエスに出会う前の人生に戻らないでください。イエスの復活を真正面から受け止めて、イエスを大胆に愛しましょう。復活の力を知る私たちは、自分の中に罪を見つけても、誰かの中に罪を見つけても、誰かの罪に傷つけられても、愛することをやめる必要はありません。勝利の中で、神様に人生をささげましょう」
最後に真島牧師は、「イースターは私たちにとって、揺らぐことのない希望です」と強調した。「イースターの希望に立つならば、私たちは堅く立ち、揺り動かされることはありません。イエスの復活があるからこそ、勝利があるからこそ、私たちの周りで起こる罪の苦しみ、死にも揺らぐことなく、イエスに従っていくことができる」と語りかけた。