
ローマ教皇フランシスコ=2024年(写真:Alessia Pierdomenico / Shutterstock)
カトリック教会のローマ教皇フランシスコ(本名:ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ)が、21日午前7時35分に死去した。88歳だった。バチカン(ローマ教皇庁)が同日、発表した。
カメルレンゴ(教皇の秘書長)のケビン・ジョセフ・ファレル枢機卿は、発表(イタリア語)の中で、「教皇の全生涯は、主と教会への奉仕にささげられたものでした。教皇は、忠実さ、勇気、普遍的な愛をもって、特に最も貧しく疎外された人々をいたわることによって、福音の価値に生きることを教えてくださいました」と伝えた。
教皇は肺炎などのため、2月中旬からローマ市内の病院に40日近く入院し、3月末に退院していた。イースター(復活祭)の20日には、サンピエトロ大聖堂のバルコニーから信者らの前に姿を見せ、ローマと世界に向けた教皇祝福「ウルビ・エト・オルビ」を贈っていた。
また20日には、バチカンを訪れた米国のJ・D・バンス副大統領とも短い会談を行っていた。