第二に、自分の価値を認めることです。
どんなに上手に、「私はできる」と宣言しても、自分の価値、値打を認めなければ意味がありません。あなたの命は、全世界で一番尊い価値のあるものなのです。世界の人口は五十億ですが、その中にあらゆる歴史や時代を貫いて、たった一つしか存在していない命、それがあなたなのです。
生物学的に言えば、一回に射出される精液の量は一〜六ccで、一ccの中の精子の数は普通六千万〜一億です。だから、あなたが誕生したということは奇蹟なのです。そして、あなたが生まれたということは、あなたが「勝利者」であることの証なのです。なぜならば、膨大な数の精子の中から、一億〜六億のライバルに勝ち抜いて、卵子と結合して生まれたのが、あなただからです。たとえ間違って生まれて来たとしても、あなたの命が存在していること自体が勝利であり、偉大なことなのです。自分自身の価値を認め、自分に勝利の栄冠をかぶせて下さい。
あなたはすばらしい勝利者です。全世界にたった一人しか存在しない、貴重な人間です。鏡をしっかり見つめて"お前はすばらしい存在なのだよ"と語りかけ、自分を重要人物VIPとして扱って下さい。必ず自信が湧き上がって来ます。
(C)プレイズ出版
榮義之(さかえ・よしゆき)
1941年鹿児島県西之表市(種子島)生まれ。生駒聖書学院院長。現在、35年以上続いている朝日放送のラジオ番組「希望の声」(1008khz、毎週水曜日朝4:35放送)、8つの教会の主任牧師、アフリカ・ケニアでの孤児支援など幅広い宣教活動を展開している。
このコラムで紹介する著書「輝き・可能性への変身」(2000年、プレイズ出版)は、同師が「ラジオ番組 希望の声」シリーズとして出版したもの。机上の空論ではなく、著者自身がその生涯において実現し、今も継続している生きた証しを紹介している。