【CJC=東京】米司教会議は、「レイキ(霊気)」療法を迷信に相当するとみなして、キリスト教信仰と相容れず、非科学的で、カトリック制度に不適当、と評価する文書「代替療法としての霊気評価のための指針」を3月25日発表した。
米国では「ウスイ式レイキ」として知られている療法で、1800年代末に臼井甕男(うすい・みかお)氏が創始した「臼井霊気療法」を指すものと見られる。
指針は「レイキは科学的信頼性を欠く」とし、科学界や医学界が「効果的な療法」と認めていないと付け加えている。
指針は、レイキを「スピリチュアルな」種類の癒しと見ており、レイキ療法と神癒とには根本的相違があり、「レイキを信用するカトリック者は迷信という、信仰でも科学でもない領域で動かされている」とする。
迷信は「人の宗教心と実践を誤った方向に向けることで、神への礼拝を破壊する」として「人々が無知から迷信に陥る中で、出来る限りそのような無知を取り除くことは、教会の名において教える人全ての責任」と述べている。
指針(英文)はhttp://www.usccb.org/dpp/doctrine.htmに掲載された。