【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は、バチカン(ローマ教皇庁)で4月1日、水曜恒例の一般接見を行ない、アフリカ司牧訪問(カメルーン、アンゴラ)を振り返って、独立後の政治・社会の安定、内戦の傷跡からの復興をめざす今日のアフリカが、多くの困難の中にも神のみ言葉に希望を置き、真の和解と平和ある未来を築いていけるように、との期待を表明した。バチカン放送(日本語電子版)が報じた。
この10月、バチカンで開催する第2回アフリカ特別シノドスは、すでにアフリカの信者たちの心の中で始まっていると教皇は述べ、討議要綱発表後の司教らとの会合でも、神学・司牧の観点から見たアフリカの歴史を共に考察しつつ、シノドス準備のための率直で有意義な話し合いができたと述べた。
戦争はすべてを失わせ、平和はすべての再生を可能にするが、一国の再興には大きな倫理的エネルギーが必要であり、そのためにも教会は教育などの事業を通して人々の意識を内面から刷新・育成するなど重要な使命を果たしていると、教皇は教会の社会における役割を指摘した。