実用的なAIの登場によって飛躍的な進歩を遂げるサイバーテクノロジーが、信仰の自由の制限や宗教弾圧の世界にも波及している。
中国とイランは、キリスト教徒を監視し弾圧するために、AIを駆使したシステムを利用している。彼らは信仰者の集まりを取り締まるために、顔認識や生体認証によるプロファイリングを採用しているのだ。
またナイジェリアでは、ボコ・ハラムのような過激派グループが、逃亡するキリスト教徒を追跡し攻撃するために、無人兵器のドローンを配備しており、エスカレーションする迫害手段の危険性を示唆している。これは、中国がこのような監視ツールを輸出しているためで、同国はサイバー技術を駆使した迫害の世界的拡大を後押ししているのだ。
昨今の中国では、サイバーテクノロジーをフル活用した高度な監視社会が実現されている。そして、今ではそのような技術が一つのシステムとして、キリスト教徒を迫害するような第三国に輸出され、信仰の自由が飛躍的に狭められる結果となっているのだ。
コンピューターハッキングの世界には、悪い意図を持つ不正なハッカー集団からの防衛を目的とする専門集団であるホワイトハッカーがいる。同様に、悪い意図のために使われるAIに対抗するためのホワイトAIが必要なのだろう。そして、何よりも必要なのは聖徒の祈り(黙示録8:3)だ。
われわれを取り巻く社会は、極めて黙示録的な様相を深めている。油断することなく気を引き締めて、神の武具(エペソ6:13〜17)で武装しよう。高度な監視システムの輸出によって私腹を肥やすCCP(中国共産党)の悪い思惑が打ち砕かれるように祈ろう。これらの監視システムの網から同胞の信者たちが守られるよう祈っていただきたい。
■ 中国の宗教人口
プロテスタント 6・4%
カトリック 1・6%
無宗教 44・4%
儒教 28・5%
仏教 12・5%
イスラム 1・9%
◇