西アフリカの端に位置するギニアは、物質的にも霊的にも深刻な課題に直面している。そこで、航空支援によって宣教に励むミッション・アビエーション・フェローシップ(MAF)のような団体は、キリストにある希望をもって、ギニアの人々のために汗をかいている。
世界食糧計画によると、ギニアの子どもの半数が貧困状態にあり、全世帯の約22%が食糧不足に直面している。遠隔地の共同体では、人道支援と医療が生き残るために不可欠なのである。
「インフラ面でも大きな課題があります」。そう指摘するのは、アフリカ森林局ギニア支局長を務める職員だ。「率直に言いますと、ギニアは人間開発指数でいつも下位10位以内に入っており、健康や教育に関しては多くの課題を抱えているのです」
こうした困難の真っただ中で、MAFは影響力を発揮している。彼らのフライトは、全てキリストの名においてなされ、人道支援、医療、福音伝道活動を支援している。ギニアには、まだ伝道されてない人々が1300万人いる。つまり、人口の95%はクリスチャンを知らないか、地域に教会がないということだ。
MAFは、小規模でも忠実なギニアの教会と協力している。彼らは暗闇を押し戻そうと奮闘しており、神が与えてくださった資源を最大限活用しているのである。MAFは飛行機を運用しながら、パイロット、管理者、エンジニアとしてのスキルと才能を生かし、現地の教会に仕え、ギニアで奉仕する宣教師たちを支援している。
現在、MAFのフライトの80%以上が宣教や教会のパートナー向けとなっている。つまり彼らは、母教会に戻る牧師や、新しい教会を立ち上げている牧師らを輸送しているのだ。
神は、この宣教活動を通してギニア政府指導者たちに影響を与える扉を開いてくださった。MAFが、埋葬のために役人の遺体を故郷の村に送還したとき、MAFの宣教師らが当局と対話した。その時、何がMAFにこのような働きをさせるのか、それを非常に明確に説明する機会が与えられたのだ。すなわち「キリストの愛が私たちを駆り立てているのです」と、明快に伝えたのである。
航空支援という特殊な方法で貧しい国の人々に仕え、キリストの愛を届けるために奮闘しているMAFのために祈ろう。ギニアの人々が、主イエスを信じることができるように祈っていただきたい。
■ ギニアの宗教人口
イスラム 88・3%
プロテスタント 0・8%
カトリック 1・8%
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