悪霊につかれている男がイエスに出会った。彼は、長い間着物も着けず、家には住まないで、墓場に住んでいた。・・・おびただしい豚の群れが飼ってあったので、悪霊どもは、その豚に入ることを許してくださいと願った。イエスはそれを許された。悪霊どもは、その人から出て、豚に入った。すると、豚の群れは・・・湖に入り、おぼれ死んだ。・・・イエスはこう言って彼を帰された。「・・・神があなたにどんなに大きなことをしてくださったかを、話して聞かせなさい。」そこで彼は・・・イエスが自分にどんなに大きなことをしてくださったかを、町中に言い広めた。(ルカ8:27~39)
明けましておめでとうございます。この1年も主イエス様を信じ、共に歩んでまいりましょう。今年のテーマは、ヨハネの福音書7章38節「わたしを信じる者は、聖書が言っているとおりに、その人の心の奥底から、生ける水の川が流れ出るようになる」の御言葉から「恵みの震源地! 私の喜びに始まり、人々を潤すいのちへ!」とさせていただきました。
まず、私たち自身が祝福されましょう。神様の愛による喜びや癒やし、恵みが与えられると、私たちの器からその恵みがあふれ出て、生ける水の川となり、周りの人々にも幸せが広がっていきます。日々の生活の中で恵みを体験し、それを証ししていきたいのです。
そこで、この1年は全員で、1日の終わりに、その日に体験した神様からの恵みを、カレンダーに記録していきましょう。そうすれば、神様が1年365日間、私を導いてくださったと証しできるようになります。
今日お開きした箇所は、ゲラサ人の男の有名なエピソードです。その男はレギオン(多く)の悪霊に取りつかれていました。そのせいで、家を出て墓に住みつくほどに、気がおかしくなっていたのです。そんな彼にイエス様が祈ると、悪霊は豚の群れに乗り移り、豚の群れは湖に入り、溺れ死んだのです。
たちどころに癒やされ、正気に戻った彼はイエスの足元に座り、お供したいと願います。しかしイエス様は、「家に帰って、神があなたに、どんなに大きなことをしてくださったかを話して聞かせなさい」(39節)と言われました。そして、彼はイエス様が自分にどんなに大きなことをしてくださったかを町中に言い広めたのです。
このゲラサ人の男は、まさに恵みの震源地となりました。この箇所から、神が働かれると、とてつもなく大きく、豊かな恵みがあふれることが分かります。この箇所から、3つのポイントを確認しましょう。
1.「どれほど大きなこと」というべき恵みの体験
癒やしを祈るとき、小さく、こぢんまりした恵みを求めてしまってはいないでしょうか。神様は、天地宇宙の創造主であり、その力は限りなく、偉大なお方です。ですから、「主よ、あなたが今、完璧にこの病を癒やしてください。お医者さんが驚くほどの、力強い恵みをお与えください!」と、大きな恵みを求めて祈っていこうではありませんか。
2. 心身の深みにまで及ぶ真の癒やしと解放!
聖書は、この物語を通して、心や体の病や苦しみの根本的な癒やしと、悪の力からの解放があることを証言しています。この聖書の証言を通して、イエス様が働いてくださるならば、完璧な癒やし、圧倒的な恵みがあることを信じようではありませんか。
3. 人々に証しできる主キリストによって変えられた人生!
イエス様の救い、癒やしを頂いた彼の人生は、狂人から、イエス様のことを証しする人生へと、ガラリと変えられました。これがイエス様の癒やし、救いです。ゲラサ人の男がしたように、私たちも癒やし、解放、祝福を証しし、周りの人々にも、恵みをもたらすことができるよう祈りましょう。
2025年、私たちが喜び、感謝しているところから始まり、周りの人々に、そのいのちや祝福、癒やしをもたらす者へと、用いられてまいりましょう。
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