良い知らせを伝える者の足は、山々の上にあって、なんと美しいことよ。平和を告げ知らせ、幸いな良い知らせを伝え、救いを告げ知らせ、「あなたの神が王となる」とシオンに言う者の足は。(イザヤ52:7)
「主の御名を呼び求める者は、だれでも救われる」のです。・・・遣わされなくては、どうして宣べ伝えることができるでしょう。・・・「良いことの知らせを伝える人々の足は、なんとりっぱでしょう。」(ローマ10:13~15)
今、世の中では悪いニュースがあふれ、人々に伝えられるべき良いニュースが伝えられていません。本屋でイエス・キリストが出てくるクリスマス関連の絵本を探しても、100冊のうち1冊程度しか見当たりません。ですから、イエス様の愛を知っているはずの私たちクリスチャンが、イエス・キリストを伝えていくのは本当に価値のあることです。そのことを、今日の聖書のお言葉から確認したいと思います。
イザヤ書における「良い知らせ」とは、イスラエルの再興でした。イスラエル人の国であったユダ王国はバビロンによって滅ぼされ、70年間の捕囚を経験しました。しかし、覇権がペルシア帝国に移ってからは、イスラエル人は故郷への帰還が許され、神殿や国の復興が可能となったのです。そして、パウロはその言葉をローマ人への手紙において引用し、イスラエル国復興の知らせだけでなく、救い主イエス・キリストの福音を伝えることはなんと幸いなことかと語ったのです。
この御言葉から2024年のクリスマスにおいて、主が来られることを伝える幸いを覚え、イエス様の恵みをお伝えすることをもう一度考えたいと思います。この聖書箇所はこの2千年間の教会のクリスマスメッセージの中で大切なテーマとして受け継がれてきました。クリスチャンは自分が救われただけでなく、自分から「良い知らせ」を伝えることにこだわったのです。この2024年、私たちもイエス様を証ししていこうではありませんか! 3つのポイントを押さえ、共に祈りましょう。
1. 偉大なことが起こった事実を認める!
クリスマスの出来事は、おとぎ話や空想の産物ではなく、事実起こったことです。イエス様が誕生し、十字架と復活があり、さらに聖霊降臨があり、それにより教会が誕生し、福音が全世界に宣べ伝えられていった。そして、イエス・キリストの救いを体験して人生を変えられた大勢のクリスチャンが誕生しているのです。この事実があることを受け止めましょう!
2. 偉大なことを知らせる役割!
どんなに偉大な出来事でも、歴史の片隅でただ起こっただけで、それが伝えられなくては意味がありません。旧約聖書の時代から、神はイスラエルの民に、神の国を再建できると伝え続けられました。パウロはその預言から神の国の再建だけでなく、救い主の到来とそれに続く十字架と復活による罪の赦(ゆる)し、聖霊降臨による教会の誕生という素晴らしい知らせを伝え続けたのです。
今の世の中は、「悪い情報」がまん延し、ネットなどで、どんどん伝えられて広がっています。「悪い情報」を知らせるよりも、本当の「良い情報」が伝えられるべきだと思いませんか? あなたも「良い知らせ」、福音を受けた者です。それならば、神からの「良い知らせ」を人々に知らせていく役割を理解し、担っていく者でありたいと思います。
3. 偉大なことを実体験する恵み!
イエス様が私たちの心に宿ることにより、私たちの人生は変わりました。そのことを再確認し、体験するとともに、あなたの家族や友人たちも救いを体験できるようにと祈っていこうではありませんか! クリスマスの集会にお招きし、私たちが体験した救いを、グッドニュースをお伝えしてまいりましょう。
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