石破茂首相は22日、日本基督教団富士見町教会(東京都千代田区)を訪れ、クリスマス礼拝に参加した。石破氏は曽祖父が牧師の4代目クリスチャン。キリスト教会の礼拝に出席するのは、10月の首相就任後ではこれが初めてだという。
NHKによると、富士見町教会の藤盛勇紀牧師は記者団に対し、「(石破氏は)一人の礼拝者として一番後ろの方の席で礼拝していた」と説明。クリスマスや復活祭には何度も礼拝に来ているとし、「総理大臣だからということではなく、キリスト者として礼拝に来られることはうれしく思っている」と話した。
この日の首相動静によると、石破氏は午前10時前に東京・赤坂の衆院議員宿舎を出発し、同10分過ぎに富士見町教会に到着。クリスマス礼拝に参加し、1時間20分同教会で過ごした。
礼拝では、藤盛牧師が「インマヌエルの神」と題して説教した。
富士見町教会は、改革長老教会の伝統を持つプロテスタント教会。日本基督教会の指導者である植村正久牧師が1887(明治20)年に創立し、130年以上の歴史がある。初代衆院議長の中島信行や第46代首相の片山哲、ソニー創業者の一人である井深大(まさる)ら、著名人が教会員だったことで知られている。