学生への宣教を中心に活動する「日本キャンパス・クルセード・フォー・クライスト」(日本CCC)元代表の栗原一芳(くりはら・かずよし)氏が7日、死去した。69歳だった。葬儀は遺族の意向により、11日に近親者で行われた。日本CCCが13日、ホームページで発表した。
6月に肺炎と心不全を患って入院し一旦回復したものの、病状が再び悪化。11月に心臓弁膜症手術のため再入院していた。手術は今月2日に行われ成功したものの、感染症を併発し、そのまま意識を回復することなく召されたという。
遺族や日本CCCへの花料、生花、ギフトなどは全て辞退するとしている。また、年末年始の多忙な時期にあるとし、栗原氏に関する問い合わせや遺族への連絡は極力控えるよう求めている。
来年春ごろに東京で召天記念礼拝を開く予定だとし、詳細はホームページで発表するとしている。地方在住者のためにオンライン参加もできるよう検討しているという。
栗原氏は1955年東京生まれ。立教大学社会学部卒業後に渡米し、マリオンカレッジ(現インディアナ・ウェスレアン大学)で修士号(牧会教育学)取得。84年から日本CCCのスタッフとして奉仕し、この間20年にわたり代表を務めた。東日本大震災後は、クリスチャン災害支援団体「クラッシュジャパン」の働きも兼務。防災士の資格を取得し、教会防災ネットワークの推進にも力を注いだ。