米中西部ウィスコンシン州の州都マディソンにあるキリスト教系学校で16日、銃乱射事件があり、生徒と教員の計2人が死亡、生徒6人が負傷した。負傷した生徒6人のうち、2人は重体。容疑者は15歳の女子生徒で、現場で死亡しているのが見つかった。
事件があったのは、アバンダント・ライフ・クリスチャン・スクール(ALCS)。AP通信(英語)によると、同日午前10時57分に、ALCSの小学2年生の生徒が通報。警察は4分以内に現場に駆け付けたが、容疑者の女子生徒は既に死亡していた。自殺したとみられている。凶器は拳銃で、現場は自習室だったという。
AP通信は当初、匿名を条件とした警察関係者の話として、容疑者は17歳の女子生徒と伝えていた。しかし、その後の記者会見で、マディソン警察のショーン・バーンズ署長は、15歳の女子生徒だとし、「サマンサ」の名前で呼ばれていたナタリー・ルプナウ容疑者を特定したと発表した。
警察はラプナウ容疑者の自宅を捜索し、家族から聞き取りを行っている。
AP通信によると、米国の学校で発生した銃乱射事件のデーターベス(英語)を作成しているデイビッド・リードマン氏は、学校で銃乱射事件を起こすのは、多くが10代から20代の男子生徒で、10代の女子生徒は非常にまれだと話している。
ALCSは、ホームページ(英語)によると、「キリストに焦点を当てた環境で生徒たちに優れた教育を提供する」ことを目的に、1978年に設立された。幼稚園児から高校生までの約400人が在籍している。