聖霊による日本のリバイバルのために祈ろうと、日本リバイバル同盟(NRA)が10月31日、「祈りの祭典」を、東京・銀座の東京福音センター(TFC)ビジョナリーホールで開催した。午前に1回、午後に2回の聖会が開かれ、最後の聖会ではNRA評議員の尾形守牧師と吉永豊牧師、ゲストとして参議院議員の金子道仁牧師が講壇に立った。
主催のNRAは、超教派で日本のリバイバルを求める全国規模の団体として1996年に設立されて以来、日本のリバイバルのために祈り続けてきた。祈りの祭典は、NRAがこれまで全国各地で開催してきたが、コロナ禍以降では今回が初開催となった。設立当初からNRAに携わってきた尾形牧師は、「行き詰まりや困難、失敗や挫折は、自分が砕かれるチャンス」と語り、「ただ主だけに望みを置いて祈るべき」と訴えた。
尾形牧師は、「リバイバルの妨げになるような問題の山がどうであろうとも、聖霊様が働くときに打ち破られる」と強調。使徒の働き1章14節「みな心を合わせ、祈りに専念していた」を引用し、「さまざまな背景を超えて、主にある教会が一致して祈るときに、聖霊様が力をもって激しく臨まれる」と語った。
さらに、「砕かれた悔いた心に聖霊様が上から臨んで世界を変える。その人の内側から聖霊の川が流れ、それが大海となって世界を満たす」と話し、「高ぶらず、主だけを求めて来る者に、聖霊様は激しく臨まれる。聖霊の川が私たちを通して世界中に流れ、大きなうねりとなり、世界がリバイバルによって救いに導かれるように祈っていきましょう」と訴えた。
吉永牧師は、戦国時代後期にカトリック教会の宣教師たちを通して起こったリバイバルをはじめ、大正、昭和のホーリネス派のリバイバル、1980年代に九州で起こったペンテコステ派のリバイバルなど、素晴らしい神の御業が既に何度も日本で起こされ、多くの人々が救われてきたことを覚えて「主に感謝するときにしたい」と語った。
その上で、これまでよりもさらに大きなリバイバルが日本に起こることを祈り求めたいと強調し、「日本を愛してくださっている主は、続けてこの国に、聖霊による大リバイバルを用意してくださっているお方です。この日本において、もっと多くの人が信じ、救われてほしいのです」と話した。
さらに、使徒の働き8章1節とエペソ人への手紙2章14節をリバイバルの鍵となる御言葉として引用。圧倒的な少数派であった初代教会の人々が、迫害を受けてエルサレムから散らされたことで各地に福音が広がっていったように、日本のキリスト教会でリバイバルを祈る者たちも、「分厚い防御壁に囲まれ、自分と仲間にだけ安全と思われる場所から、一歩踏み出す必要があります」と語った。
「なぜなら私たちの主は、隔ての壁である敵意を打ち壊してくださるからです」と吉永牧師。「私たちは、主が打ち壊される隔ての壁のがれきの上に立って、叫ぶのです。ここに本物の救いと希望があると。そのように叫ぶために、私たちは主に選ばれました。そして今日、この場所に集まりました」と訴えた。
金子牧師は、ヨハネの福音書7章37節にあるイエスの言葉「だれでも渇いているなら、わたしのもとに来て飲みなさい。わたしを信じる者は、聖書が言っているとおりに、その人の心の奥底から、生ける水の川が流れ出るようになる」を引用。「これは私たちにも必ず与えられる恵みの約束」と強調し、「だからこそ私たちはこれを信じ、いのちの水に毎日あずかる者とならせていただきたい」と話した。
さらに、「主は、御言葉を聞き、イエスに従うと決心した者を、水路のそばに植えてくださる方」と説き、「根を張って、水を受け取っていく。主の教えを喜んで、昼も夜も口ずさんでいく。私たちはこのリバイバルの時に、いのちの水をこんこんとあふれさせる者として備えられていきましょう」と訴えた。
その上で、「私たちのすることは、(いのちの水が)詰まらないようにすることだけ」と語り、「もういのちの水は流れているのです。約束の通りあるのですから、あとは私たちが、そのいのちの水を毎日流すことのできる教会、クリスチャンの交わりとして整えられていくためにお祈りしていきたい」と呼びかけた。
参加者たちは、登壇者が奨励のメッセージを伝えるたびに、心を合わせて熱心に祈りと賛美をささげた。午前の集会ではNRA評議員の田島実牧師と増山浩史牧師、午後の初めの集会ではNRA評議員の野田勝利牧師、NRA常任委員の中見透牧師が登壇した。総合司会はNRA常任委員の万代栄嗣牧師が務めた。