都市全体の聖化を目指し活動を続けている東京聖市化運動(東京ホーリークラブ=呉永錫会長)が創立6周年を迎え、東京都千代田区の在日本韓国YMCAアジア青少年センターで22日、記念聖会を開催した。聖会には教職者やクリスチャン実業家、一般信徒を含め約300人が参加。ソウルキリスト教大学総長の李康平牧師がメッセージを伝え、同運動が取り組んでいる奨学金の授与などが行われた。
同運動は、韓国で起こった聖七運動(聖民、聖家、聖会、聖職、聖社、聖国、聖世)を目標に掲げて03年1月に始まった。これまで毎月2回の朝餐祈祷会を継続して行い、その回数は130回以上になる。日本の国家晩餐祈祷会や韓国の国家朝餐祈祷会への参加も積極的に進め、日本と韓国の各教会の交流の場を広げつつ活動を展開してきた。
聖会では、国家のために、宣教のためにと祈りがささげられ、李牧師がサムエル記第一5章17〜25節を引用して、「神に対するダビデの姿勢」と題してメッセージを語った。
李牧師は、昨今の世界的な金融危機や、人工衛星打ち上げ問題で注目を集めている北朝鮮の軍事的な動きについて言及。どの時代にも社会的、経済的な混乱があるが、「(そのような中でも)神に賛美をささげ、祈る我々がいる限り、この世には希望がある」「神様が皆さんと共におられることを信じてください」と伝えた。
聖会の終わりには、同運動が行っている奨学金の授与式が行われ、今年は東京神学大学や東京基督教大学、東京大学、明治大学などに通う27人の学生に合わせて約135万円の奨学金が支給された。