世界の子どもを支援するキリスト教主義の国際NGO「ワールド・ビジョン・ジャパン」(WVJ)は、石川県の能登半島北部などを襲った豪雨を受け、スタッフを現地に派遣し、初動調査と緊急対応を行うことを決めた。2人のスタッフが25日に東京を出発し、金沢市を経由して輪島市に向かう。
WVJは、元旦に発生した能登半島地震を受け、石川県の輪島市、七尾市、金沢市などで行政などと連携し、被災地の子どもを対象とした支援を行ってきた。派遣されるスタッフは、WVJがこれまで支援してきた教育機関や協働してきた諸団体を訪問し、ニーズを聞き取りつつ緊急対応を行う。
石川県によると、今回の豪雨による県内の死者は輪島市で6人、珠洲(すず)市で2人の計8人。行方不明者は珠洲市で1人、能登町で1人の計2人。さらに行方不明者とは別に、輪島市と珠洲市で5人の安否不明者がいる。輪島市、珠洲市、能登町の3市町では、24日午後4時の時点で37カ所に避難所が設置され、輪島市で541人、珠洲市で76人、能登町で4人の計621人が避難。また、道路の寸断などにより輪島市内の34カ所、珠洲市内の11カ所、能登町の1カ所で集落が孤立している。