2024年6月28日12時31分

自分の頭で考えよう 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

自分の頭で考えるとは、今あることの全てをそのままうのみにしないということです。川の流れのように現状にあらがわず、平和的に生きていくことはある意味楽です。そこに波風が立つことがないからです。しかし、自分の心の中には「納得できない!」という波風が立つのではないでしょうか。

私はあまのじゃくのようなところがあります。しかしそれは、何にでも反抗するからではありません。自分の頭で考えているからです。

100人中、自分を除く99人が「これが正しい!」と言っても、自分が「おかしい!」と感じたら、その感覚を大切にします。その結果、平和が壊れてしまうことがあります。しかし、私はこれからもそのように生きていきたいと思います。

イエス様は「平和の君」と呼ばれると聖書に書かれています。しかしイエス様は、それと矛盾するようなことを言われました。「わたしが来たのは地に平和をもたらすためだと思ってはなりません。わたしは、平和をもたらすために来たのではなく、剣をもたらすために来たのです」(マタイ10:34)

「平和の君」が「平和をもたらすために来たのではない」と言ったのです。しかしそれは、世の中の人が考える「まあまあ」と妥協した結果の見せかけの平和を壊すということであり、その平和を壊した上で、神にある本物の平和をつくるという意味なのです。

クラッシュ&ビルドです。私もそうでありたいと思っています。私を造られた神に近づき、神と一体になるということは、本当の自分に近づき、本当の自分になることだと思います。的外れな虚像の自分が壊され、殻を破って本当の自分を目指して成長したいです。

聖書は「私たちはみな、顔のおおいを取りのけられて、鏡のように主の栄光を反映させながら、栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられて行きます。これはまさに、御霊なる主の働きによるのです」(2コリント3:18)と語ります。

一歩一歩の歩みを大切にしていきたいですね。

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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