クリスチャン音楽界の最高権威で、今年40回目を迎えるドーヴ賞のノミネートが発表された。世界的な人気を誇るワーシップリーダー、クリス・トムリンが最多の7部門でノミネート。クリス・トムリンを追うかたちで、女性アーティストのナタリ・グラントとフランチェスカ・バティステリ、クリスチャン・バンドのキャスティング・クラウンズ(Casting Crowns)がそれぞれ5部門でノミネートされた。
クリス・トムリン、キャスティング・クローはそれぞれ同じく最優秀アーティスト賞でノミネートされており、スティーブン・カーティス・チャップマン、ファイヤー・フライト(Fireflight)、マービン・サップ、サード・デー(Third Day)、トビーマックらとともに、同賞受賞を目指して競い合うことになる。
ドーヴ賞選考を行うゴスペル音楽協会(GMA)のジョン・W・スティル会長は今年のノミネート発表後、「クリスチャン音楽、あるいはゴスペル音楽は様々な方法で表現されるもので、我々は今回ノミネートされたすべてのアーティストが、音楽界にそれぞれ独創的な貢献をしてくれていることに拍手を送りたい」とコメント。「この歴史において、我が国とまた世界が霊感と励ましを必要としている時期に、ドーヴ賞にノミネートされた彼らの音楽の中には、(キリストの)贖い、希望、そして喜びを見つけることができる」と語った。
ドーヴ賞は1969年に始まって以来、メタルやポップ、ロック、ラップ、ヒップ・ホップ、カントリー、ゴスペル、プレイズ、ワーシップといった様々なジャンルで、クリスチャン音楽界において優れた業績を収めたアーティスト
たちへ贈られてきた。授賞式は毎年テネシー州ナッシビルで行われ、GMAの会員が選考を行い、クリスチャン音楽界の「グラミー賞」と評されてきた。
今年からは新たに、「最優秀アーティスト賞」と、今年はアディソン・ロード、フランチェスカ・バティステリ、フィー(Fee)、ジョナサン・ネルソン、レメディー・ドライブ(Remedy Drive)、クリス・スライ、テンス・アベニュー・ノース(Tenth Avenue North)がノミネートされた「最優秀新人賞」の2部門で、ファン投票が導入される。ファン投票は、4月23日に放送されるテレビ中継の間まで行われ、各2部門で投票全体の3分の1相当分に反映される。
グラミー賞ではクリスチャン音楽の部門は、ロック、ラップ、ポップ、コンテンポラリー、サザン、カントリー、ブルーグラスの7つで分けられているが、ドーヴ賞ではさらに細かく分けられ全43部門がある。
今年の賞授賞式は、テネシー州ナッシビルにある米最大のカントリーミュージック演劇ホールである「グランオールオプリーハウス」で、4月23日午後8時から行われる。今年のノミネート一覧は、ドーヴ賞のウェブサイトで見ることができる。また、ファン投票は2月26日から授賞式の当日4月23日まで、ドーヴ賞のウェブサイトまたはゴスペル・ミュージック・チャンネルのウェブサイトから可能。(Breathe Cast)