米イリノイ州メアリービルにある第一バプテスト教会で、8日午前に行われていた礼拝中に男が押し入り発砲、フレッド・ウィンターズ主任牧師(45)が死亡した事件で、ロンドンを訪問していたビリー・グラハム伝道協会(BGEA)CEOのフランクリン・グラハム氏は、ウィンターズ牧師と知り合いであったことを語り、「この悲劇的な死を深く悲しむ」などと事件に対するコメントを発表した。
BGEAは今年8月には、同教会近郊の地域を対象に、地元の教会と協力して青年向けの伝道集会を計画していた。グラハム氏は、「ウィンターズ牧師と会うことが楽しみであった」「今年の夏、彼と共に働くことを楽しみにしていた。彼を失ったことは大きな悲しみだ」と述べ、「我々の祈りは、事件の犠牲者、またウィンターズ牧師の妻であるシンディー・リー、そして彼らの2人の子どもたち、アリシア・グレイスとキャシディ・ホープ、また今回の暴力で悲しむすべての人たちに向けられている」と語った。
グラハム氏はまた、「世界が大きな苦しみを経験する時、このような事件は、我々の信頼と信仰を主イエス・キリストに置くことの必要性を確かに示してくれる」と語り、事件で悲しむ人々を励まし信仰を語った。
事件があった第一バプテスト教会は約1200人規模の教会で、事件が発生した午前の礼拝時には約150人が出席していた。
ウィンターズ牧師は1987年に同教会の主任牧師として赴任し、20年以上にわたって同教会を牧会。イリノイ・バプテスト州協会前会長で、中西部バプテスト神学校の非常勤講師などを務めていた。