複数の拠点を持ち、毎週の礼拝出席者数が平均約9千人に上る福音派のメガチャーチ「ニューライフ教会」(米コロラド州コロラドスプリングス)で4月最初の週末、各拠点合わせて419人が洗礼を受けた。
ニューライフ教会のブレイディ・ボイド主任牧師は、1回の週末に419人が信仰告白をし、洗礼を受けるのは、今年創立40年を迎える同教会の歴史で最も多いものだとして、米キリスト教メディア「クリスチャンポスト」(英語)に対し次のように語った。
「人々の中に、かつてないほどの霊的な飢えがあるのを見ています。世界は混乱しており、人々は真理と(人生の)意味を求め、探しています。私たちは、(魂の)収穫は豊かであり、人々がイエス様のメッセージに応えているのだと信じています」
ボイド牧師によると、受洗者は洗礼を受ける前に洗礼準備クラスに出席しており、受洗後も必要なフォローアップを受けるという。
受洗後のフォローアップについては、「全ての人に連絡が行き、信仰を成長させるためにスモールグループや弟子訓練のクラスに参加するよう勧められます」と説明した。
ニューライフ教会は特定の教団に所属していないが、コロラドスプリングスを中心とした地域に6つの拠点を持ち、スペイン語や中国語の会衆を含め、計8つの会衆が礼拝を行っている。同教会のホームページ(英語)によると、日曜日の他、金曜日夜に礼拝を行っている会衆もある。
米国ではこの数カ月の間、幾つかの教会で、日曜日の1日に、あるいは1回の週末に、これまでにない多くの受洗者が与えられたことが報告されている。
6つの拠点を持ち、約7千人の教会員がいるアップステート教会(サウスカロライナ州)では昨年12月、1日だけで141人が洗礼を受けた。141人のうち、86人は事前に洗礼を受ける意思を示していたが、55人は礼拝中の招きに応じて受洗を決断した。
アップステート教会のウェイン・ブレイ牧師は当時、クリスチャンポスト(英語)に対し、「これまで、(今回のような)自発的な洗礼や集団洗礼があったことはありませんでした」と話し、同教会の1日の最高受洗者数は35人だったと明かした。
「この日に立ち会えたことがどれほど素晴らしいことか、うまく表現できません。私の牧会生活の中で、どの瞬間よりも、使徒言行録(の時代)を生きているように感じました。私たちは使徒言行録2章から説教をしましたが、まるで私たち自身がそのページの中にいるようでした」
ヘンダーソンビル第一バプテスト教会(テネシー州)では今年3月、1日だけで93人が洗礼を受けた。受洗者は事前に洗礼を受ける計画を立ててはおらず、いずれも自発的な洗礼だったという。同教会のブルース・レイリー副主任牧師は、クリスチャンポストに次のように語っていた(関連記事:米教会で1日に93人が受洗 「神はただ語られ、彼らは従ったのです」)。
「93人の洗礼は自然発生的なものでした。彼らはあの日、洗礼を受ける用意をして来たわけではありませんでしたが、私たちはあの日、彼らが洗礼を受けるための用意をしていました。そして、神はただ語られ、彼らは従ったのです」