台湾東部沿岸で3日朝、マグニチュード7・2の地震が発生し、多くの死傷者が出ていることを受け、国際的なキリスト教NGOが現地で緊急支援活動を始めた。また、日本では支援活動を支えるための募金を開始し、協力を呼びかけている。
世界90以上の国・地域で活動するキリスト教国際NGO「オペレーション・ブレッシング」は、国際災害救援チームを現地に派遣し、被害状況の調査を開始した。また、日本支部の「オペレーション・ブレッシング・ジャパン」は、地震発生当日の3日から、ホームページで台湾地震の緊急支援募金を始めた。
世界約100の国・地域で子どもを中心にした支援活動を行っているキリスト教国際NGO「ワールド・ビジョン」は、台湾支部の「ワールド・ビジョン台湾」が、従来から行っている支援活動の地域に住む子どもとその家族の安全の確保を行うとともに緊急支援活動を開始。台湾政府と協力しながら、被災した子どもやその家族に対する緊急支援を行うとともに、被害を受けた住居の修理や基本的な生活を維持するための支援を行っていくとしている。
日本支部の「ワールド・ビジョン・ジャパン」は8日から、ホームページで台湾地震の緊急支援募金を開始。「台湾で発生した地震で被災した子どもたち、人々に、日常生活に一刻でも早く戻れるように支援を行います」とし、協力を求めている。
岩村義雄牧師(神戸国際キリスト教会)が代表を務める神戸国際支縁機構も、台湾地震の救援募金を始めた。同機構は2010年に「アジア共同体宣言」を出しており、台湾の関係者とも交流が多くあるという。「(地震により大きな被害が出た)花蓮県の被災者に寄り添っていきたい」として、救援募金への協力を求めている。
救援募金は、郵便振替(00900・8・58077、通信欄に「台湾」と記載)または、銀行振込(ゆうちょ銀行、〇九九店、当座、0058077)で寄付を受け付け、今年末まで行う。名義はいずれも「一般社団法人神戸国際支縁機構」。
今回の地震は、1999年9月21日に台湾中部で発生した「921大地震」以来、台湾で発生した地震としてはこの25年間で最大規模とされる。7日までに13人が死亡し、6人が行方不明となっており、負傷者は約1100人に上っている。