欧州で最もイスラム教徒の割合が高いコソボである(約95%)が、マザー・テレサの両親はコソボで生まれた。古代においてコソボは、ダルダニア王国の中心地として知られ、福音のメッセージは使徒パウロの時代に初めてこの地に届いた(ローマ15:19)。そんなコソボだが、この地は何世紀にもわたって大きな変化を遂げてきた。
キリスト教徒は少数派で、カトリック、正教、プロテスタントを合わせても人口の約3%にしかならない。イスラム教徒とキリスト教徒は一般的に寛容に共存しているが、コソボの若者を再イスラム化しようとする過激派グループの最近の努力は、この国の将来に脅威の種をまいている。
福音派教会は2000年から2008年にかけて成長を遂げ、現在では1万2千人以上がイエス・キリストへの信仰を公言していると推定される。2007年、プロテスタントは「宗教の権利と自由に関する法律」において国家から正式に認められ、改宗と信仰の自由が憲法で保障されることになった。多くのコソボ人は一般的に改宗を認めている。しかし、新しい信者はしばしば家族や友人から大きな圧力を受けるようだ。
西欧に移住している多くの若いコソボ人のために祈ろう。彼らが旅先で主イエスを知ることができるように。セルビアとの対立が深まっているコソボ北部には、主イエスによる真の平和と和解が必要だ。コソボ北部の平和のために祈ろう。
欧州で最もイスラム教徒の数が大勢を占めるコソボは、今ラマダン中だ。同国にはまだ教会がない州や村がたくさんある。これらの地域に新しい教会が建設され、宣教が進むように、このラマダンの時、特に覚えて祈っていただきたい。
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