米国の国際慈善活動団体フィード・ザ・チルドレンは、国内の深刻な経済危機を受けて、経済的に深刻な米国内の都市に食糧を支援する事業を始め、そのための寄付を募っている。
同団体は2月末、オハイオ州ウィルミントンにあった国際航空貨物大手DHLエクスプレスの施設閉鎖で大きな影響を受けた5000世帯を支援。3月10日にもインディアナ州で最も失業率の高いエルクハートへ13台のセミトレーラーを派遣し、食糧や日用品の配給で5200世帯を支援する予定だ。
世界の恵まれない子どもたちを救援する同団体は、今年で創立30周年を迎えた。01年度には、米国のほか世界45カ国へ5万4000トン分の食糧と9500トン分の生活必需品を配給している。エイズ問題や緊急災害援助にも取り組んでおり、01年8月にはケニアのナイロビでエイズ感染者の親に捨てられた赤ちゃんを保護する専門のセンターを開設。01年9月11日の米国同時多発テロでは被害者に迅速な物資支援を行った。アフガニスタンの難民キャンプでの支援活動も行っている。